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三池崇史のファンはワタシみたいに
"殺し屋1" "オーディション" "インプリント"
のような残虐カルト系が好きな<やから>と
"ゼブラーマン" "ヤッターマン" "妖怪大戦争"
といったファミリー系が好きな<お方>と
極端に分かれる
この"十三人の刺客" はちょうど中間くらいか
どちらの三池ファンでも楽しめるように仕上がってて
1963年版をリアルタイムで観ていたお年よりも
安心して鑑賞できる正統派時代劇
さすがTV局がバックスポンサーだゎ(笑)

どうしても彼の作品にはよりカルトな世界を求めすぎちゃう
でも、この日、先に観終わった70歳くらいのお年寄り夫婦が
ニコニコしながら「良かった」と呟いたのを聞いたとき
ぁ、ダメかなって(笑)
武士が人を斬ったことがない時代
若い武士たちが理性を捨てて本能のままに
猛獣のように斬って斬って斬りまくる
噂どおりラスト50分の死闘は素晴らしく
台詞なしノンストップで延々と続く
300人対13人の殺し合いは鳥肌もの
これは三池さんしか表現できない技だろうね
役者をこれでもかってくらい追い込む演出はさすがのドS監督(笑)
平和である事のすばらしさだなぁ
夢中になる事が無いからと何もしない
現代の若者に対する三池流アンチテーゼ映画のようにも。
暴君に両手両足舌を切り取られた女が
裸体をさらし血の涙を流しながら
<みなごろし>と書き綴るシーンだけが
唯一の三池ワールドだった


http://13assassins.jp/main.html
# by eigasaikoo | 2010-12-02 02:26 | ホシみっつはん
\"\"スープオペラ\"_b0182289_16121019.jpgまさか自分がこれほどまでに泣いてしまうとは
映画を観て泣いたのは
"いつか読書する日" 以来
どちらも青木研次の脚本だ
女性の孤独を描かせたら日本一
いや世界一巧い男かもしれない

両親の代わりに結婚もせず
ルイを大切に育てたトバちゃんが
人生最後の恋を見つけルイに言う台詞
「この恋に命かけてんの」
でドヮ~っ
ルイがトニーにトバちゃんの恋愛について聞いたとき
トニーが中東(違ったか?)のバス停の話をして
2人で握手をするシーンで2度目のドヮ~っ
それからはず~っと涙腺がヤバくて
ラスト、華やかなメリーゴーランドのシーンが消えて真っ暗になった瞬間
止まらなくなってしまった
自分がこんなにも孤独感を抱いていたなんて正直思わなかった
いや思わないようにしていただけなのだなきっと
さまざまな喪失感を今でも引きずり
まさに康介のように笑顔の仮面で壁をつくる
気づかぬうちに心にぽっかりと大きな穴があいてしまっていたのか
そんな自分が主人公ルイとすこぶる被ってしまったようだ

西島さんの切なすぎる<ひまわりのような笑顔>
はこの作品にとって重要なスパイスだった
他のタレントさんと同じように
ルイを引き立てる大切な大切な小道具
ある意味勢いだけだった<愛のむきだし>とは違い
俳優として成長のみえるメリハリ
作品を邪魔しない抑えた演技
特に会社を首になって泣いたあと
ルイが涙の塩加減を確かめようと
康介の涙をさっと指で拭って舐めた時
真顔になり恋に落ちる瞬間
のあの演技は絶妙だった。ドキッとした
まだ巧いってワケじゃないけど
少し<味>みたいなものも出てきてる

新宿ピカデリー 客の年齢がとても高く
男性も多かったのが嬉しかった


http://www.soup-opera.jp/
# by eigasaikoo | 2010-11-30 15:33 | ホシよっつはん
\"瞳の奥の秘密\"_b0182289_17544045.jpg


期待はずれ

アカデミー外国映画賞なんて
しょせんこのレベルなんだなぁ~


http://www.hitomi-himitsu.jp/
# by eigasaikoo | 2010-11-24 17:55 | ホシみっつはん
\"シングルマン\"_b0182289_176549.jpg


コリン・ファースの素晴らしい演技だけが目立った
どうせなら世界的なデザイナーが撮りましたゎょ~ってくらい
ド派手な方がインパクトがあって面白かったかもしれない


http://singleman.gaga.ne.jp/
# by eigasaikoo | 2010-10-05 17:05 | ホシみっつ
拝啓 パク・チャヌク様

ラスト30分くらいでしょうか
ガンウの母親(キム・ヘスク)が
下半身不随になってからは
最高に素晴らしかったです


部屋の壁を真っ白に塗り
まるで近未来のような空間を作り出す
その真っ白い空間で
そこでラストまで怒涛のごとく
殺人ショーが繰り広げられ
真っ白な空間に真っ赤な血が
絵のように美しく飛び散る
ポン・ジュノも
キム・ギドクも持ち合わせていない
このセンスの良さこそが
世界を魅了し続ける理由だと
ワタシは思うのです


http://kawaki-movie.com/
# by eigasaikoo | 2010-09-20 02:29 | ホシみっつはん